ミッツの3Dプリンタ M3DS-200を使用して、ゴムライク樹脂による恐竜モデルの造形を実験しました。
3Dデータは、Thingiverseの下記リンクより入手しました。
T-Rex by IcanCwhatUsay – Thingiverse
下図のようなサポートを作成
サポートの軸部分は太さ10mmです。
アクリル樹脂で造形をする際、サポートの太さは2~3mmに設定しています。
アクリル樹脂を用いる場合
ゴムライク樹脂は柔らかい素材であるため、サポートが細いとシートへ樹脂を塗布するコータの動作によって、作業中の造形物が動いてしまいます。
造形中に位置がズレると、正確な造形物を得られません。
これを回避するため、サポートの軸を太く設定しました。
造形中に位置がズレ、失敗した例
樹脂:
ゴムライク樹脂250mlに、黒の顔料を 1/10スプーン 5杯 混合したものを使用。
(1/10スプーン 1杯 = 0.1cc)
照射時間:
12sec + 停止 3sec
万が一、造形物が動いてしまった場合、元の位置に戻るのを待つ時間として、停止に3sec追加しました。
停止はプロジェクタの光を照射させない時間を指します。M3DS-200 制御ソフトで設定できます。
完成
元データの寸法:
85.93 × 40.24 × 122.42 (mm) ※サポート含む
使用樹脂量:
114.96 (g)
出力時間:
16時間
元データの牙の部分は、0.2mmほどしかありません。
さすがに造形に限界があるため、頭の部分だけを2倍の大きさにしたものも造形しました。
牙の部分も問題なく造形できています。
ゴムライク樹脂の柔らかさを見ていただくため、動画を作成しました。
※付録: 造形の失敗例
顔料が多すぎて樹脂が硬化しなくなり、造形に失敗しました。