光造形(DLP)方式のメリットとデメリット

ABS樹脂などを使用したFDM(Fused Deposition Modeling/熱溶解積層法)方式の3Dプリンタは、寸法の経年変化が少なく安定した造形が可能です。
しかし、FDM方式は一筆書きで面を作成するため造形スピードが遅く、積層ピッチ(1層の厚さ)が多くの場合 0.1 mm と粗いため積層痕の目立つ造形となります。

弊社取り扱いの M3DSシリーズで採用しているプロジェクタによる光造形方式(DLP方式)は、プロジェクタから可視光によって、スライスデータ画像を面に対して一度に照射する造形であるため、高速な造形スピードを利点としています。また、積層ピッチ 50μm/25μm の高精細で滑らかな造形が可能であり、材料となる樹脂を入れ替えることで、アクリル樹脂やゴムライク樹脂など様々な材質で造形することができます。

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一方、光で硬化する樹脂を使用するため、出力した造形物に太陽光を当て続けると変形やひび割れなどが発生する場合があるので注意が必要です。そのため、材料となる樹脂は光の当たらない場所に保管しなくてはいけません。

出力後には造形物に付着している樹脂を落とすため、アルコールを使用した洗浄を行います。超音波洗浄機を使用すると作業の効率化が図れます。樹脂やアルコールはにおいが発生するので、3Dプリンタを換気の良い場所へ設置することが求められます。洗浄に使用したアルコールの廃液は産業廃棄物となりますので、取り扱いに注意が必要です。
 
 
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弊社 作業風景

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樹脂は棚の中に保管しています

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作業部屋には二台の換気扇が設置され、窓にはUVカットフィルムを貼っています

 
 
3Dプリンタの方式には、それぞれメリットとデメリットがありますが、光造形(DLP)方式を試作品の造形に使用した場合、外部に切削や金型を発注する必要がないため短時間で造形を得られ、機構の確認や不具合の早期発見が簡便となり、経費の削減や納期の短縮を可能にします。
 
 
まとめ

メリット
・高精細で滑らかな造形
・造形スピードが速い
・多種類の樹脂が使用できる

デメリット
・太陽光によって変形やひび割れが発生する場合がある
・換気の良い場所に設置しなくてはいけない
・樹脂やアルコールの取り扱いに注意が必要

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